幅広い漫画を読んでいる自分でも苦手なジャンルがあって、復讐系と追放系の異世界ファンタジーはどうも相性が悪い作品が多いんですよね。
今回紹介する『Aランクパーティを離脱した俺は元教え子たちと迷宮深部を目指す』は、追放系に近い導入から始まる異世界ファンタジーで、中指立てて自分から辞めているのも、キャラクターが素直で可愛いのも読んでいて楽しい漫画でした。
Aランクパーティを離脱した俺は~のあらすじ
ネタバレ注意!Aランクパーティを離脱した俺は~を読んだ感想
原作者・右薙光介さんの著作
不遇職・追放系のなかではストレスが少ない漫画
追放系とか不遇職系のなにが嫌かって、冒険者という生死が問われる危険な仕事をしているのに、サポートや支援魔法の重要性をないがしろにしている設定なんですよね。
これが、新人冒険者とか。
Eランク・Dランクならまだわかりますよ。
一流であるはずのAランクで、普通そんなセリフでてこないだろって違和感から物語が始まるから、もうダメなんですよね。
主人公の本来の才能を引き立たせるために、当て馬のように扱われるAランク冒険者って、出オチ以外の何物でもないし、後から登場するキャラクターの魅力も奪ってしまいます。
本作も自分が嫌いな描写から物語が始まるのは同じなんですけど、読み続けようと思ったのは、主人公のユークが中指立てて自らパーティーを辞めたこと。
主人公がなよなよしていないって結構大事。
後々、相手が逆恨みする展開はありますけど、ユークがスパッと前のパーティーのことを忘れて次の冒険が始まるので、ストレス無く読み進めることができました。
微笑ましくて良好な師弟関係が描かれる
パーティーを抜けたユークは、かつて研修を行った新人冒険者たちに再会します。
彼女たちのパーティーの名前はクローバー。
可愛らしさに加えて、幸運を呼び寄せるような、新人冒険者にはピッタリな名前です。
天真爛漫な魔剣士・マリナ。
聡明そうなダークエルフで、レンジャー兼、精霊使いのシルク。
タレ目でおっとりとした容姿が可愛らしい僧侶兼、魔術師のレイン。
三者三様で可愛らしい教え子たち。
ユークの支援魔法や冒険の手厚いサポートに目を見張る姿が本当に素直な反応で可愛いんですよね。
ユークの夢は世界最高峰の迷宮『無色の闇』の踏破。
物語がどういう方向で進んでいくのか。
最初に提示されているので凄く読みやすい。
師弟関係なので、どちらも丁寧な口調なのも好印象。
冒険を配信する制度があるので、主人公の実力が注目される気持ちよさも序盤から味わえます。
原作がなろうで連載されているので、ある程度、異世界ファンタジーに慣れている人向けかなって気がしますけど、自分はこういうラブコメ感もある作品が凄く好みです。
絵柄が綺麗な漫画や、重くないファンタジー漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】Aランクパーティを離脱した俺は~3巻の発売日
Aランクパーティを離脱した俺は~3巻は2022年7月9日に発売です。
Aランクパーティを離脱した俺は~を無料で試し読みする方法
Aランクパーティを離脱した俺は~は講談社が運営しているWEBマンガサイト『マガポケ』で連載中なので、第3話まで無料で試し読みできます。