ささくれや切り傷一つ出来ると、その一日はずっと気にしてしまうくらい、痛みの耐性がありません。
万が一にも、水や衝撃にさらされないように、ちょっといい絆創膏を使用しています。
さて、今回紹介する矢野くんの普通の日々は、怪我が日常茶飯事の不幸体質な主人公と、そんな彼が気になって仕方ないクラス委員長のピュアなラブコメ漫画です。
背景がシンプルなぶん、人物画のクオリティがもの凄くて、肌・髪・まつ毛など、どのコマを見ても一枚絵のように綺麗で、優しい世界観と相まって凄く素敵な漫画でした。
矢野くんの普通の日々のあらすじ
【ネタバレ注意】矢野くんの普通の日々を読んだ感想
背徳感があるタイプの漫画では無く優しい世界観が魅力
単行本1巻の発売時から気になってはいたんですけど、可愛そうにね元気くんみたいな漫画だったら読むのに体力が必要だなと思って、購読までに日数がかかりました。
それが、いざ蓋を開けてみれば、可愛いだけじゃない式守さんのように、不幸体質な主人公に寄り添うヒロインみたいな構図で、優しい世界が広がっていました。
等身大の高校生感がある絵柄が痛みを想像させる
とはいえ、感受性が強い、血液描写が苦手な人には注意が必要です。
医療ドラマの手術シーンとか、芸人の罰ゲームとか。
そういうのが苦手な人はウッとなるかも……。
自分は電子版を読んだんですけど、ツルン!パリッとした白色が強めな肌感だから、血が滲む描写がけっこうリアルで、強く印象に残るんですよね。
また、等身大の高校生感があるキャラクターの風貌が絶妙。
子供と大人が同居している雰囲気がたまりません。
アニメ調じゃない絵柄のラブコメ漫画は久しぶりに読んだ気がします。
ギスギスしていない優しい三角関係が描かれる
可愛いだけじゃない式守さんとは、同じラブコメであっても、視点の割合が違います。
前者が男性読者を意識した漫画なら、本作の場合は女性向けのラブコメ漫画といえるでしょう。
怪我ばかりで心配せずにはいられない矢野くんに、惹かれていくヒロイン・吉田さんの心情。
そして、自分を守ることに精一杯で、ヒロインの好意になかなか気づかない矢野くんの変化。
吉田さんが矢野くんに好意を寄せていると気づきながら、その想いを諦めきれないクラスメイトの三角関係……。
フェチ系の設定がある漫画って、重い内容になりがちだから、こんなに穏やかな雰囲気で、読後に爽やかな気持ちでいられるとは思ってもいませんでした。
まつ毛や横顔の美しさ。
髪の束感、サラツヤ感が両立している凄さ。
ラブコメ好きであり、イラストを眺めるのが好きな人には超ささる漫画だと思いますよ。
【最新刊】矢野くんの普通の日々8巻の発売日
- Q矢野くんの普通の日々8巻はいつ頃発売ですか?
- A
2024年7月10日に発売予定です。