【ブルーピリオド18巻ネタバレ感想】森先輩の進路に反転アンチみたいなクソデカ感情の八虎が描かれる！

この記事では2025年11月21日に発売された大人気青春美術漫画『ブルーピリオド第18巻のネタバレ注意な感想』を書いています。

17巻では美術部の同士と再会した流れでグループ展を開くことになりました。

その続きとなるブルーピリオド第18巻では、森先輩の作家を目指さない宣言からまるで反転アンチみたいなドス黒い感情渦巻く八虎の葛藤や、三年生に進級する様子などが描かれていきます！

ブルーピリオド18巻のあらすじ

ブルーピリオド18巻は何話から何話まで？

ブルーピリオド18巻は第76話『途方に暮れる感情』から第80話『霞たなびく思ひ』まで収録。

【ネタバレ注意】ブルーピリオド18巻を読んだ感想

好きなことを趣味にするのは挫折なのか？

ブルーピリオド第18巻の八虎はけっこうキモいです。
けど、誰かのファンになるって、そういうことだよな。
推しになんかあったら、自分もそうなりかねないな。
って同族嫌悪に近いなんとも言えない感情がありました。

作家を目指すと決意した八虎と、就職を選択した森先輩。
美術の道に進むきっかけであり、憧れであり。
自分よりも前に歩いていた人がレールから外れる事実に、八虎は動揺を隠せませんでした。

グループ展まで2週間をきったところで、佐伯先生から美術部で絵を教えてほしいと依頼があり、母校を訪れた八虎は、知り合いの話として進路について愚痴をこぼすんです。

「戦わないで好きでいることを守ったんですね、その方は」

という佐伯先生の理解ある言葉に八虎は「いや甘えでしょ……」と、勝手に期待していたがゆえに感情が昂る八虎に佐伯先生は「好きなことを仕事にできるのは才能ですが、好きなことを趣味にできるのもまた才能ですよ」と愛のある言葉を紡ぎます。

制限がないからなんでも出来る。
だからこそ、とてつもない労力がかかる。
なのに、リターンはない。
本当に趣味はいつでもできると思いますか？

このときの八虎はまるで反転アンチみたいで読んでいて目を背けたくなりましたし、誰かのファンになるってこういう危険性をはらんでいるよなって再認識させられるエグめのエピソードでした。

匂いをアートに昇華した八虎の作品

そんなクソデカ感情を抱えながら挑んだグループ展。
八虎の作品は削った木や紙をケースに閉じ込めたもの。
美術室の匂い、朝食の匂い、そして無臭の三種類。
原点にして過去、日常の現在、何も決まっていない未来。
それを匂いで表現するとは、やりますね。
しかも、来場者に匂いを持ってきてもらう遊び心のおまけつき。

そんで森先輩の作品はというと、こちらもまた素敵なんです。
スープに、黄色い雨ガッパに、親からの仕送り。
身近な人への愛情の溢れる作品が心に沁みます。

このまま幸せな雰囲気のまま終わるかなと思いきや。
ギャラリーストーカーおじさんの登場でひりつきました。
なにはともあれ、森先輩のその後が幸せであればなんでもいいです。
八虎の憧れが恋愛感情なのかどうかは別として、ね。

大学進学後の森先輩が語られる

なぜ、森先輩は就職を選んだのか？
そこには、これまで描かれることのなかった苦悩がありました。
八虎同様に、森先輩もまた苦労していた。
絵を描く意義や理由付けが筆を持つ手を重くした、と。
つまりはイップスになっていたらしい……。
いつもニコニコと優しい笑みを浮かべる森先輩の暗い表情。
これは、はなかなかダメージをくらいますよ。

そんな森先輩は八虎にもらった絵を見て、辞める決意ができたと。
「ありがとう、私に絵を続けさせてくれて」
そんな森先輩の感謝の言葉は読んでいて泣きそうになりました。

三年生への進級と古美術研究旅行

グループ展を終えた八虎はまた厳しい現実へと戻っていきます。
春休みを終えて、三年生に進級。
新しい教授たちに、専門性の高い授業の日々。
の前に、古美術研究旅行とやらに行くらしいです。
そんでもって、むっちり美人のきねみちゃんによくない元カレの影。
そんでもって、八虎に惚れちゃってんじゃないの！？
って超気になる終わり方をしたところで、また次回！！
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