「黒社会の人間が市民の犠牲をいとわない描写は、物語への信頼度を大きくあげますよね」
当記事で紹介する香港ネクロポリスは、タイトルに書いてある通り、1997年の香港を舞台に、道士と警察の珍しいバディが黒社会に生きるキョンシーを狩るダークアクション漫画です。
✔中華風ファンタジー漫画好き必読!
✔漫画誌「ハルタ」を信頼している!
✔何が起こるか分からない緊張感を求めている!
「ちょっと気になる…」と思ったそこのあなた!
今すぐ『香港ネクロポリス』をチェックしましょう。
香港ネクロポリスと相性が良い漫画読者は?
画像の漫画を読んでいるあなたは間違いなく相性が良いので、今すぐ読みましょう!

香港ネクロポリスのあらすじと作品概要

不死のキョンシーヤクザをぶっ潰せ――香港ノアール活劇、開幕!
1997年、イギリスからの返還を目前に控えた香港では、黒社会組織「三門会」の活動が激化の一途を辿る。それは、秘術により神を肉体に宿した不死の兵士――”彊屍(キョンシー)”がもたらす混沌の始まりだった!
刑事と道士のバディが不死のヤクザを追う。
アジアン・ノワールの闇に火花を散らす、刺青と鮮血の活劇がここに開幕!
外連味のある画作りと力強いセリフで魅せる新鋭・越谷美咲、渾身のデビューコミックス。
- Q出版社や連載先はどこですか?
- A
KADOKAWAが刊行している漫画雑誌『ハルタ』で連載です。
- Q越谷美咲先生の過去作品は?
- A
香港ネクロポリスが越谷美咲先生の初の単行本化作品です。
- Q最新刊の発売日はいつですか?
- A
HARTACOMIXの発売間隔から予想すると、2026年6月以降になると思います。
香港ネクロポリスを実際に読んだ感想や内容は?

魅力①.デビュー作品とは思えないクオリティの高さ
これがデビュー作品は、さすがにレベルが高すぎる。
香港ネクロポリスは間違いなく玄人好みの漫画。
漫画好きのあいだでも、そんなに話題になっていないのが不思議なくらい、レベルが高い作品でした。
私は海外を舞台に描かれている漫画が好きです。
背景までこだわっているのが、ほぼ確定しているので。
しかも現代ではなく、90年代の過去。
資料選定とか絶対めんどうくさいですよね。
読者としては満足度の高い漫画を読めて嬉しい限り。
面倒に面倒を重ねて、越谷美咲先生はかなり大変な仕事をしていると思いますし、そういうこだわりを勝手に感じると、読んでいて+アルファで楽しくなります。
1997年の香港を舞台に、中国の民間伝承であるキョンシーに異能力バトルをくっつける発想から、クリエイターとしての気合いを感じて、とても応援したくなりました。
魅力②.警察と道士のタッグVSキョンシーを従える裏社会
『命は大事に取っとくもんよ。捧げるべき時が来るまではね』
本作のヒロインであるフーは「誰かが動けば止められる事態を自分が動かないせいで止められない……それって怪我するより嫌でしょう?」という自称・臆病な性格の持ち主。
毎日、怪我ばかりで、それでも正義心が彼女を動かします。
でも、フーはある日を境にキョンシーになってしまいました。
キョンシーとは中国の民間伝承に登場する死後硬直した死体が動き回る妖怪で、いわゆるゾンビです。
なぜフーは命を落としてしまったのか?
三門会と呼ばれる香港最大の黒社会組織のとある事件。
危篤状態の現頭領の後継者争い――。
フーはこのときはじめて不死身の人間を目の当たりにします。
「身命を賭して、殭屍を葬ることだ」
そのとき出会った、龍のタトゥーを持つ謎の男。
この世界で唯一、殭屍を殺せる道士のガウさんに命を託し、気づけば自らがキョンシーになったのです。
フーの正義心の裏には三門会への恨みがある。
道士のガウさんもまた何かしらあるのは間違いありません。
「撃つなら、私を」
フーの覚悟が決まりすぎていてめちゃくちゃ格好いいんです。
そして、硬派に見えるガウさんの表情が崩れる瞬間も……。
こればかりは文字では伝わらない魅力なので、気になっているならぜひ読んで欲しいですね。
魅力③.三門会の人間がちゃんと極悪である
香港ネクロポリスのなにがすごいかって、キョンシーが脇役なんです。
不死はもちろん、タトゥーから武器の出し入れができるだけでなく、禮物という異能力まで持っている。
それなのに、使われる側なんです。
三門会が一般人の犠牲をいとわない、ちゃんと極悪人の集団。
「命を軽んじる輩の手に、神の力があっていいはずがない」
キョンシーに宿る神を回収できるのはガウさんだけ。
巨悪に挑む正義という構図が、読んでいてゾクゾクしました。
越谷美咲先生は濃淡、陰影、明暗という白黒での表現がとにかく上手いので、香港ネクロポリスが気になっているあなたは、ぜひ漫画でこの世界観を堪能してくださいね。
香港ネクロポリスの評価や口コミを調査しました!
発売から1ヶ月以上が経過した2025年12月17日時点で、Amazonレビュー数が8と低空飛行ですけども、星5が84%、星4が16%と高い評価を得ています。
SNSを巡回していても「絵が好みすぎる」「バディ感が最高」「香港にキョンシーにマフィアと欲張りセット」など、概ね私の感想と同意見が溢れていました。
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