購読するつもりはなくても、帯に有名な漫画家さんの推薦コメントとかあると、ついつい手に取ってしまうことが多いです。
今回紹介するリサの食べられない食卓は、1巻の推薦コメント名探偵コナンの作者・青山剛昌先生が担当していて、軽い気持ちで手に取ったんですけど……。
これがただのグルメ漫画ではなく、想像以上に複雑な設定が絡み合っている漫画でした。
リサの食べられない食卓のあらすじ
美食美女なお嬢様の、料理と秘密の日常譚。
料理は苦手。でも、強気な性格のリサお嬢様。
「食べるなら美味しいものがいいに決まっている。だから… 美味しい食事を作るのだ」
それなのに、自分の料理は食べられない――?
美食家なお嬢様には、ある秘密があるのです。
そしてこれは、とても切実な“希望”の物語。
不思議なお嬢様と、彼女を巡る人々の、日常を紡ぐクッキング・ラプソディー、開幕です。
ネタバレ注意!リサの食べられない食卓を読んだ感想
料理はするけどグルメ漫画ではない斬新な設定
『食事、それは誰にとっても必要なもの。生きるために、無くてはならないもの。でも誰だって、食べるなら美味しいものがいいに決まってる。だから私はこうして美味しい食事をつくるのだ』
という表紙に描かれているリサお嬢様のモノローグから本作は始まります。
彼女が使用人?従業員?に食べさせようとしているオムライスは真っ黒で、この世のものとは思えません。
悪いのは見た目だけ…なんてことはあるはずなく「香ばしいというには強すぎる苦味と、口の中の水分を奪っていくような食感」と、いわゆるメシマズ。
それもそのはず彼女は味見をしていない。
なぜならリサお嬢様にとっての食事は人間の血液だから。
彼女の正体は吸血鬼。
リサお嬢様は生きるために人間の血液を摂取しなければならないのですが……。
「やっぱ無理…っ。全っ然美味しくなってない!!」
と、拒絶するほどマズいらしく。
人間の食事の質をあげることで、血液の味を改善しようと努力しています。
過去から来た少年が物語をさらに複雑にする
リザお嬢様は血を得る代わりに、住み込みで雇っていた泉守冬真という男性に、食事が不味すぎるせいで逃げられてしまいますが、それと入れ替わりで小さな男の子を拾います。
男の子の名前は暁。
彼はコールドスリープによって300年後の世界に来てしまった少年でした。
永い時間を生きることの切なさを抱えている吸血鬼のリサお嬢様。
何らかの事情によって未来に来てしまった暁。
そして泉守冬真が抱えている過去など、いくつもの要素が混ざり合っています。
グルメ漫画だと思ったら全然違ったパターンは『あの人の胃には僕が足りない』で経験済み。
リサお嬢様と冬真、それから暁の三人はまるで親子みたいな関係性で、育児漫画のように温かい雰囲気も楽しめますよ。
リサの食べられない食卓(最新刊)4巻の発売日
リサの食べられない食卓4巻は2021年8月12日に発売です。
リサの食べられない食卓を無料で試し読みする方法
リサの食べられない食卓は小学館が刊行している漫画誌・少年サンデーSスーパーで連載中なので、サンデーうぇぶりより無料で第3話まで試し読みできます。