2019年4月からアニメ化される漫画

「間違ってないよ」会社員を辞めて離島で郵便局長に『やさしいヒカリ1巻感想』

やさしいヒカリ1巻画像

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「大丈夫。その選択はきっと間違ってなんかない」漫画の帯にはときおり心を動かされる言葉がある。毎日のように新しい悩みが増え、その度に決断をしなくてはならない。それがどんな些細なことでも。だからこそ、この背中を後押しするような一言に私は惹かれたんだろうと思う。

 

大人になると多忙な日常に追われ、ときおり本当に好きなこと、したいことを忘れてしまう。good!アフタヌーンで連載中の『やさしいヒカリ』は心のゆとり、そして子供のころを思い出させるような彩りに満ちた作品だ。

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1巻のあらすじ



例えば、どこか遠くで暮らすとしたら――。息つく暇のない生活を送るサラリーマン・三宅が再就職で行き着いたのは、穏やかに時間が流れる月輪島。女子高生が案内人の、新たな暮らしが始まる! 潮風薫るリラックス・ドラマ開幕!!

再就職先では女子高生との同居生活

先月買った漫画も、録画した番組もどんどん溜まっていく。毎日のように終電間際まで残業し、土日は気づけば夕方まで足りない睡眠時間を補うように寝てしまう。本当にやりたいことはいつになったらできるのか……。

 

体調不良でも休ませてくれない会社に向かう途中、意識朦朧として倒れた主人公・三宅飛鳥は心身ともに限界を感じて会社を辞めた。

 

そのことを友人たちに話すと辞めて正解だよと、そして一つの仕事を紹介される。

それは温泉が有名な月輪島という友人の地元で、簡易郵便局の局長をやらないかという話だった。

もともと島にあった郵便局が無くなってしまい、地元の人達は隣町まで足を運ばないといけなくなってしまう。そこで家の中に小さな郵便局を作るという話があり、若い人を探しているとのこと。

 

飛鳥はこの話を引き受けて、月輪島でオーナーの綿里さんの家に部屋を借りて生活することになるのだが、空家を喫茶店と郵便局の改築工事中のために仕事はまだない。

そんななか飛鳥はひとりの女子高生・日和子に出会う。彼女は綿里さんの家で暮らしており、母親はすでに他界、父親は仕事で本土に行っていてたまにしか会えないという複雑な事情を抱えている。

 

仕事を辞めて正解だったのか今でも分からない、本当にこれでよかったのかと話す飛鳥に日和子はある出来事を経て「ああこの人はちゃんとした判断ができる人なんだなって……だから三宅君は間違っていないと思う」と言葉をかけるのだ。

「三宅君の代わりはたくさんいるんだよ」その言葉を聞いて飛鳥は本当にやりたいことを「僕は間違っているでしょうか」と自信なさげながらも模索していく……。

 

本作は読んでいるととても温かい気持ちになってくる。飛鳥の丁寧な言葉使いもそうだが、モノクロの紙面とは思えないほど色が思い浮かぶ。家族や故郷、幼い頃を思い出す人もいるのではないだろうか。まだ1巻と始まったばかりの作品だが、ぜひ手に取ってほしい。

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