2019年4月からアニメ化される漫画

「泣ける話だ」虫だけではない!命と向き合う農業系漫画『麻衣の虫ぐらし1巻』

麻衣の虫ぐらし1巻画像

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虫を平気で触れる、個人的には幽霊が視えるのと同列で凄い才能だと思う。私は動画やガラス越しであれゴキブリがうじゃうじゃしていようが、サバイバルで芋虫を食べていようが普通に見れるのだが、いざ目の前に現れると怖くなってしまう。小学生の頃は虫取りをよくしていたのに、今ではバッタやセミですら触れなくなってしまった。

月刊まんがくらぶで連載中、2017年11月10日に発売された『麻衣の虫ぐらし』は色々な虫や知識が登場する作品だ。農家にとって虫は身近な存在。慣れるということもあるのだろうが、虫耐性がなければやっていけない職人である。

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1巻のあらすじ



断筆宣言から9年――。
伝説の絵師・雨がっぱ少女群の中で
新たな美少女たちが芽吹きだす。

天真爛漫でいつものほほんな、職探し中の麻衣。
孤独な生い立ちを抱えつつ、
祖父とふたり暮らしをしながら、農業を営む菜々子。
この土地に生息する虫の保護活動に力を注ぐ来夏。
虫と戯れ、虫に翻弄される、彼女たちの軽やかな日々。

虫と戯れ、虫に翻弄される三人娘の日常

農業と虫は切っても切れない関係だ。栄養を奪う虫もおれば、テントウムシのようにアブラムシを食べてくれる益虫も存在する。

「テントウムシの羽を接着剤で固めて飛べなくしてるんです」と天使のような笑顔で語る少女・菜々子の言葉には度肝を抜かれたが、逃げないようにする措置だと申し訳なさそうに語っている。調べてみるとグルーガンで羽を止める技術は2ヶ月限定で、その後はまた飛べるようになり、繁殖にも影響はないんだとか。

 

私は正直、この作品を読む前は昆虫採集が趣味の少女とかそういう話だと思っていたが、実際は病気で余命宣告を受けた祖父の代わりに畑を守ろうとする清水菜々子と、入社1年目でリストラされて就活中の桜乃麻衣がさまざまな虫に翻弄される物語であった。

『麻衣の虫ぐらし』というタイトルにあるとおり主人公は麻衣のほうであり、彼女はステージで披露するような歌声、そしてファンクラブが存在するという変貌を見せる。

 

本作のもう一人の主要なキャラクター、虫の保護活動をしている「姫を守る会」に所属していて実家が老舗旅館で町長の娘という須藤来夏は、麻衣のギャップについて「変態だ」と表現し、麻衣を溺愛している菜々は「思い余って来夏さんの目をフォークであれしてしまうところでした」というダークな一面を見せている。キャラクターの掛け合いも面白いが「畑を荒らす悪い子に逃げ場なんてあげませんよ」という虫を嫌う菜々の表情に注目してもらいたい。

 

そして最後に泣ける話であるということをもう一度伝えておく。祖父の「失敗してもいいんだ……」という言葉には胸を打たれた。読む前と後で大きく評価が変わる作品であり、ぜひ読んでみてほしい。書き忘れていたが芋虫の描写はちゃんと……。

この記事で紹介した作品



麻衣の虫ぐらし2巻発売日

くろごま
くろごま

2018年12月27日発売です

楽しみに待ちましょう