実際に見える人からすると映画とかであるような血みどろの女とか、化物みたいな幽霊はほとんどいないらしいが、フィクションだとわかっていても、背筋が凍るようなホラーはやっぱり面白い。
今回紹介する見える子ちゃんは、恐怖心を煽るようなホラーとは違って、霊感がある女子高生のリアクションを楽しむような漫画となっていて、見えていない人たちとの温度差がすごいことになっている。
怖い!となるタイプの作品では無いけれど、化物たちの姿はかなり不気味で、苦手な人は注意が必要というレベルでおどろおどろしいので、微ホラ―という表現は確かにピッタリだと思った。
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見える子ちゃんのあらすじ
異形なヤバいやつとの遭遇を全てシカトで凌ぐ。
新感覚ホラーコメディ!
ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった、みこ。
彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく精一杯シカトしつづける事に。
怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!
【ネタバレ注意】見える子ちゃんを読んだ感想
既存のホラー漫画とは一線を画す新感覚を味わえる
見える子ちゃんはホラーであって日常系漫画でもあって、霊感がある主人公が化物と戦うわけでも、成仏させるわけでも、事件を解決するわけでも、ラブコメするわけでもないという既存のホラー漫画とは一線を画す存在。
1巻の帯コメントにはTwitter発超人気作!500万PV突破!微ホラー新感覚コメディとあるものの、泉朝樹さんが描く霊は血みどろというか化物に近く、耐性が無い人にはかなりキツイような絵柄となっている。
霊が出てくるタイミングとリアクションが抜群に上手い
幽霊のほとんどが、生きている人間とそんなに変わらない姿をしているとはよく聞く話だけれど、こんな姿のヤツが強制的に見えてしまうとしたら、霊感なんてなくて良かったと心底思う。
本作は主人公の女子高生・みこが、恐怖心を押し殺しながら、全力で気付かない振りをする様子が描かれていくのだが、霊が出てくるタイミングが本当に絶妙で怖い。
布団をめくった瞬間、洗顔後に目を開けた瞬間、路地裏に入った瞬間……。
そのタイミングで現れたら思考停止するだろってタイミングとか、視線の先が描かれていて、気づかれたら負けというみこの緊張感が伝わってくる。
1話完結型と思いきやストーリー仕立てで描かれている
見える子ちゃんを読んでいて驚いたのが、1話完結型という短編集みたいな構成じゃなくて、ちゃんと伏線があったり、ストーリーができているということ。
漫画なんだから当たり前じゃんと思うかもしれないが、こういうリアクション重視の漫画で、そこまで展開を作りこんでいるとは…という感覚があるからこそ、次にくるマンガ大賞2019で10位に、全国書店員が選んだおすすめコミック2020で9位にランクインするほど評価されているのだろう。
みこの親友のヤバすぎる生命力とか、霊能者を目指している同級生とか、3回まで守ってくれる神様の存在とか、巻を増すごとに面白くなっていく。
ホラゲーとか心霊映像が普通に見れるという人にはオススメなので、興味がある人は読んでみてもいいのではないでしょうか。
【最新刊】見える子ちゃん7巻の発売日
見える子ちゃん7巻は2022年3月22日に発売です。
見える子ちゃんを無料で試し読みする方法
見える子ちゃんはKADOKAWAが運営しているWEB漫画サイト・ComicWalikerで連載中なので、第4話まで無料で試し読みできます。


