マンガ大賞2019にノミネートした13作品が発表された。
マンガ大賞は書店員をはじめとする漫画好きが、2018年1月1日から12月31日までに新刊の単行本が刊行された、 最大巻数が8巻までの作品という条件をもとに選考する漫画賞だ。
今回は一次ノミネートで247作品のタイトルが挙げられ、上位13作品が二次ノミネートとなった。

マンガ大賞2019ノミネート作品
1122
違国日記
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、勢いで引き取ることにした。しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動。槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、手さぐり暮らしの第1巻!
彼方のアストラ
金剛寺さんは面倒臭い
口を開けば正論!正論!正論!
金剛寺さんはいつも正しい!
おまけに学業優秀&柔道の名手!
隙などまったくない彼女に、樺山くんは…よりによって恋をした!
彼の運命やいかに!?
ちなみに本編とは大きく関わりのないことだがッ!!
この世界は地獄と繋がっているッ!!
「ラブロマ」「友達100人できるかな」「タケヲちゃん物怪録」のとよ田みのるが贈るロジカルピュアラブストーリー!!
ゴールデンゴールド
サザンと彗星の少女
300年後の世界。破滅を呼ぶ生命体。巨大船の謎。
夢と浪漫の王道SF!!
他惑星へ出稼ぎに出ている地球の青年サザンは、
ある夜、赤い髪の少女・ミーナと出会う。
彼女は体内に強大な力を秘めており、
そのエネルギーを狙って腕自慢の盗賊たちが次々と襲ってくるという。
再会を約束した日、何も言わずに姿を消したミーナ。
彼女を追う中で「破滅を呼ぶ生命体」の存在を知ったサザンはー
オールカラー&フルアナログ作画!
80’sの世界観で描く驚異の新人の圧倒的デビュー作!!
ダンジョン飯
九井諒子、初の長編連載。待望の単行本化!
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、
金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう! 」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!
襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、
ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

凪のお暇
ハクメイとミコチ

ブルーピリオド

北北西に曇と往け
17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
3つ、その職業は、探偵――。
あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、
胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!
若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!

ミステリと言う勿れ
しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!!
解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!!
冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・!?
突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。
しかもその被害者は、整の同級生で・・・。
次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる・・・???
新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!!
メタモルフォーゼの縁側

2018年ノミネート作品と大賞
昨年の結果は以下の通りだ。
BEASTARS
我らコンタクティ
凪のお暇 2019ノミネート
ダンジョン飯 2019ノミネート
九井諒子、初の長編連載。待望の単行本化!
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、
金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう! 」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!
襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、
ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!
不滅のあなたへ
ランウェイで笑って
とんがり帽子のアトリエ
メイドインアビス
映像研には手を出すな!
ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!
「月刊!スピリッツ」連載時より
SNSで「すげえ漫画が始まった!」と
驚異の拡散! 天才、出現!!
映画大好きポンポさん
約束のネバーランド

ゴールデンゴールド 2019ノミネート
感想・まとめ
週刊少年誌と月刊誌では巻数のスピードが違うため、勢いのままに一度きりのチャンスしかない。2019年1月からアニメ放送されている『約束のネバ―ランド』はもう12巻になっているためノミネートされることはないのだ。
逆に『ダンジョン飯』と『ゴールデンゴールド』『凪のお暇』は連続でノミネートされているものの、来年もノミネートされるチャンスはある。
今年のノミネート作品は『このマンガがすごい2019』で上位入賞を果たした作品が多く、納得の選考だ。
オンナ編1位『メタモルフォーゼの縁側』
2位『ミステリと言う勿れ』
3位『凪のお暇』
4位『違国日記』
オトコ編2位『金剛寺さんは面倒臭い』
3位『彼方のアストラ』
4位『ブルーピリオド』
11位『北北西に曇と往け』
と話題になった作品。
いい意味で驚いたのは2018年にアニメ化された『ハクメイとミコチ』がノミネートされたこと。
画力の高さと穏やかな世界観で人気の作品だが、こういった賞に関わってくるとは思ってもいなかった。私は正直この作品がノミネートされたことが一番うれしい。
私は未読の作品だが『1122』も『サザンと彗星の少女』も漫画好きの間では有名な作品。
正直どの作品が1位になってもおかしくないのだが、北北西に曇と往けかブルーピリオドが私の好みであり上位だと嬉しい。