2019年4月からアニメ化される漫画

ブルーピリオド1巻感想「恐ろしくも美しい才能の世界」DQNが出会ったものは一枚の油絵だった

ブルーピリオド1巻画像

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人は誰しも得手不得手を抱えて生きている。

会話すること、食べること、寝ること、集中することなど……誰もが生きる上で欠かせない能力にさえ才能は存在する。

芸術やスポーツなど、それを仕事にしようものなら天才が集まったなかでさえも優劣が決まってしまう。

努力が置いてけぼりにされる。

天才と呼ばれてきた人間が、いきなり下手くそと罵られるかもしれない恐ろしい世界だ。

月刊アフタヌーンで連載中の『ブルーピリオド』はひとりのDQNが美術の世界に魅了され、美大合格を目指して奮闘する話だ。

好きなものに出会うことも才能の一つ。遅いかどうか、世間の目を気にせず突き進むことができるか、レールを自分の意志で選べるか。才能に本気で挑む物語をぜひ読んでほしい。

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ブルーピリオド1巻のあらすじ



成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す。

漫画情報まとめ
  • 漫画誌:月刊アフタヌーン
  • 出版社:講談社
  • 作者 :山口つばさ
  • ジャンル:文化系・美術・受験

ブルーピリオド1巻の見どころ・感想

ブルーピリオド1巻ネタバレ

主人公は嫌われないタイプのDQN

主人公の矢口八虎はいわゆるDQN。

しかし成績優秀、世渡り上手でもあり、嫌われない不良でもある。学生時代こういう人間はひとりぐらいいたのではないだろうか。

八虎にとってテストも人付き合いも、ノルマをクリアする楽しさに近く、それなりのコストをかけている。八虎は結果がでるように普通のことをしているに過ぎないのに、人は自分を褒める。

その虚しさを八虎は抱えて過ごしてきた。

一枚の絵に衝撃を受ける

しかし彼は出会ってしまう。

一枚の絵に。

退屈でしかなかった美術の授業。

その絵を描いたのは美術部員の森先輩。

彼女との出会いは後々、八虎の進路に大きく影響することになるのだが「手放しに才能って言われると何もしてないって言われてるみたいで……」と八虎の虚しさと同じ感覚を持っている。そして蛇足だと分かっているが言わせてほしい、太眉が可愛いのだ。

そのことを嬉しく思ったのか八虎は「渋谷なんですけど……静かで青いんすよ」と自分が見た景色の話をぽろっとこぼしてしまう。しかし森先輩は「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」と平然と言葉を返すのだ。

先生の重く響く言葉

「美術は文字じゃない言語だから」八虎は考える。今までの自分ではありえない選択をしようとしている八虎。「好きなことは趣味でいい。これは大人の発想だと思いますよ」美術の先生に言われた言葉はなによりも重く響くものだった。

この作品の帯には「夢の熱さ、自分の若さに目覚めちゃう伝染性青春漫画」「読むと未来を模索したくなる!俺たちは好きなことを支えにこの世界を生きていく」と書かれている。

美大に入るメリット、デメリット、絵を描く技法。

絵やイラストを描くことが好きな人はもちろん、何かに挑戦しようとしている人に『ブルーピリオド』はぜひ読んでほしい作品だ。



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月刊アフタヌーン おすすめ漫画

ブルーピリオドと同じ漫画誌『月刊アフタヌーン』からおすすめする漫画・私が気になっている漫画を載せておきます。

本屋で探す場合、これらの作品が近くにあると思うのでご参考までにどうぞ。

天国大魔境



美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。

未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!

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この恋は、絶対に結ばれることはない。 
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幽霊の彼×女子高生、異色のホラーラブストーリー!

宝石の国



今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。